株式会社アンピール 代表取締役社長 鈴木雅晴さんインタビュー
御社の事業内容をお聞かせください。
エステ・リラクゼーションサロンを、東京の自由が丘を中心に、神奈川、千葉などに10店舗を構えております。弊社は一般的なエステサロンと言うより、体質改善に着目したサービスを提供しています。疲労感が取れない、体のあちらこちらが痛いなど、病気ではないけれど健康と言い切れない状態を未病と言いますが、そんな体調を健康な状態に近づけてゆくお手伝いをすることが我々の仕事です。また、私共の仕事は技術者が全てですので、育成のためのスクールの運営も行っております。一般向けにはカルチャースクールなどでもセミナーを開催しております。加えて、私共のサロンで使っている美容品、グッズなどの通販も行っております。
アンピールのゾーンセラピーについてご説明頂けますか?
どのように顧客開拓をされているのですか?
起業した当時は成果主義の時期がありましたが、ある程度以上に伸びないことに気付きました。それをやっていると、お客様は続かないことに気付いたのです。高い満足感を提供しないと、お客様は定着しません。例えば、なかなか便秘が改善されないお客様の体調を改善して結果を出すと、そのお客様は確実にリピーターになって頂けます。私共のお客様は、多くがリピーターで長いお付き合いをさせて頂いております。私共は取り立てて宣伝をしていません。リピーターのお客様が、新しいお客様をご紹介して下さいます。私共の戦略は、技術とサービスのクオリティを高めることに集中することなのです。
企業として大切にしていること、理念などをお聞かせ下さい。
スタッフにはどのように教育をされているのでしょうか?
スクールについて聞かせ下さい。
スクールは、プロフェッショナルコースで週2回、半年間のコースです。定員は15名程度で、プロを目指す方、家族のために学ぶ方、既に開業されている方まで、幅広い受講者がいらっしゃいます。受講生全員が卒業できるよう、丁寧に指導いたします。弊社の店舗の技術者達は、受講生の中で優秀だった人の中からスタッフになって頂いています。また他には、ヨガ、お母さんがマッサージを学びそれを子供にやってみるというベビーマッサージというワークショップもやっています。外部のカルチャースクールと提携し、OL向け、ダイエット向けとして半年サイクルのセミナーも開催しています。
物販についてはどのように取り組まれていますか?
現場で使っているものでたくさん流通しているものを、改良して商品化しました。スタッフと話し合いながら、楽しみながら作っています。シャンプー開発の際は、自ら髪の毛を伸ばして、数十種類のシャンプーを試してみました。また、マッサージで使うめん棒も、お客様からの要望が多く商品化しました。市販のめん棒でも使えるのですが、弊社のロゴを入れて作ったところ、サロンお客様などが購入して下さいます。握り易く改良したグリップ付きのもの、高級志向のお客様向けに香りが良い木曽ヒノキ製のもの、お風呂でも使えるように腐りにくいヒバ製のものなど、バリエーションを揃えました。エステサロンの顧客の方々は、高いものを希望される方が多いのも面白いですね。
起業された経緯をお聞かせ下さい。
アルバイトで入った会社が自由が丘にあり、自分もいつか自由が丘に会社を出そうを思っていました。大学3年生のときに、その会社がエステ部門を立ち上げることになり、そちらを担当するようになりました。当時は渋谷などでキャッチセールスまでやりました。大学生でありながらエステ部門の営業を任され、次第に業績があがり、自分としても卒業後はその会社を経営したいと思っていました。そのために、オーナーに業務改善を申し出たのです。そのエステ会社は、一人のお客様に高額な商品を売りつけて、そのお客様が途中でキャンセルを申し出ても返金できないシステムでした。それでは企業として、延びてゆけないと考えたのです。お客様からの返金を認めたら、返金する人が殺到するかも知れない。それでも自分は、そんな関係のお客様なら返金しても構わないと考えていました。例えゼロになっても、より良いサロンへ立て直そうとしていました。結局、オーナーの理解は得られませんでした。オーナーとは話し合いの上、もし自分が独立しても自分についてこないスタッフがいたら引き受けてくれるよう合意を得て独立しました。当時は20名くらいのスタッフがいましたが、皆自分について来てくれました。そして、今の自由が丘本店をオープンしたのです。今でも当時のように、お客様の満足を追及していますが、振り返るとそのつもりでやってきたことでも、わかっているようでわかっていなかったことがたくさんありました。お客様のためと言いながら、掘り下げてゆくと自分達のためだった、なんてことがたくさんありました。それをひとつ、ひとつ修正し、改善してゆくことが経営者としての自分の役目だと思っています。
最後に、経営者として心がけていることとは何でしょう?
経営者として、数字で語らないということを心がけています。勿論、店長達は数字を気にはしてはいますが、ノルマは課していません。数字は評価の対象にならないのです。セラピストは数字を追うよりも、お客様に対して結果を出し続けることに集中することが大切です。お客様に高い満足を提供する上で、セラピストは毎日戦わなくてはならないのです。それは、数字を追うより難しいことかも知れません。理論やビジョンなどが無かったら、数字でしか語れない訳です。それは簡単なことですが、我々が望んでいるものではありません。数字を超える努力が、我々には必要なのです。


